僕たちは一緒に川を歩く

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一人は魚を釣り

一人は見慣れぬ景色の写真を撮る

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ときおり河原にある無数の小石の

たった一つに目が止まる

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手に取ったこの石は

遥か雲間に垣間見る山の頂の一部

だったかもしれない

砕かれ、洗われ、やがて砂になり

ついには見えなくなるだろう

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​流転する物質の石という一瞬が

この手にある

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私は石よりもずっと短命だ

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語りかけてきた石の物語に

石より短命な僕たちが

palimpsest (重ね書き)をする

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Isao Suiz